中央クリニックについてAbout

医療法人 三秀会 中央クリニックについて

「赤ちゃんがほしい」と悩む みなさまの心の支えとなれるように

医療法人 三秀会 中央クリニックは、1993年に栃木県南河内町の緑豊かな自然の中で、国内でも数少ない研究部門と治療部門を併せ持った高度医療専門施設として開院。「赤ちゃんがほしい」とお悩みの患者さんとともに、歩んでまいりました。

その間、宇都宮中央クリニック(栃木県宇都宮市)も開設し、主に働く女性のための健康相談と不妊治療に積極的に取り組んでおります。
おかげさまで中央クリニックは、高度医療専門施設としてつねに最先端の不妊治療を積極的に取り入れ、治療内容を充実させることはもちろん、女性不妊だけでなく男性不妊治療にも積極的に取り組むことにより、高い治療実績を挙げています。

そして何よりも大切なことは、不妊に悩む患者さんの心のケアを担う専門の不妊カウンセラーの設置や、「不妊学級」の開催、電話相談・不妊相談専用のファックスの設置などを通じて、みなさまの心の支えとなれるよう努めています。
今後も中央クリニックでは、「赤ちゃんがほしい」と悩む患者さん一人ひとりの手をたずさえ、1日でも早く赤ちゃんを授かるためのお手伝いをさせていただきたいと思っています。

院長/理事長紹介

院長/理事長本山 光博Mitsuhiro Motoyama

広島大学医学部卒業。
同大付属病院医員、自治医科大学産婦人科医員を経て、1993年、検査部門と診療部門を併設する不妊治療専門施設、中央クリニックを開院。

  • 日本産婦人科学会認定医
  • 日本麻酔科学会標榜医

経験豊富な院長による初診面談

中央クリニックは約四半世紀から、まだ東京にさえ、十分な数の不妊治療施設がなかった時代から不妊治療一筋でやってまいりました。そのため、他のクリニックでは手に負えない患者さまも来院されますし、これまで非常に多くの患者さまに関わってまいりました。
そのすべての不妊で悩まれている患者さまお一人おひとりに、どんな思いで来院されたのか、どんな思いで通院されているのかなどをクリニックの責任者である院長自身が丁寧に伺い、まずは十分に理解することが大切だと思っております。
そのうえで、これまでの経験を踏まえて、患者さま一人ひとりに寄り添った治療(本当は“治療”という言葉を使うことは適当ではないと思っておりますが)のお話しをさせていただき、そのお話しの後にホッとして帰れる、そんな状況を作ってあげられたらと思い、中央クリニックでは、初診の際には院長自身が、原則、患者さまと面談することとしております。

国内有数の治療実績と入院設備

中央クリニックは、開院から30年以上の実績を誇っており、年間の採卵数は1,000件超、手術もいろいろな処置等を含めると年間500件以上は実施しており、その実績によって膨大な経験値が中央クリニックには蓄積されています。
現在、多くの不妊治療クリニックでは入院施設を備えずに体外受精を行っており、そういったクリニックでは自然周期による採卵や排卵誘発を非常にマイルドに行う治療法で体に優しいとアピールしているようですが、それは妊娠率を上げるための治療における副作用を防止する体制がないため採卵に長い時間をかけるしかないということです。
中央クリニックは入院施設を備えており、不妊治療を行う際の副作用を管理しながら治療することが可能なため、最も確率、効率がいい治療法=真に体に優しい治療を行うことができる日本でも数少ないクリニックの一つとなっています。
また、不妊患者さんが他の病気を持たれている場合、例えば女性の場合に卵管が詰まっている、子宮筋腫がある、男性の場合には精巣に精子が少ないなどの場合、それらの治療を同時にできないクリニックも多いですが、中央クリニックは、例えば筋腫があれば全身麻酔をかけて筋腫を取る手術や、卵管が詰まっている場合には子宮鏡手術やFTカテーテル治療も可能です。
また、男性不妊では精索静脈瘤治療や、無精子症の治療においても後期精子細胞による妊娠など先進的な治療による妊娠実績があるなど、多様な治療が可能な点が中央クリニックの特色といえます。

設備

  • ロビー
  • 診察室
  • 顕微授精・胚培養室
  • カウンセリングルーム
  • 検査室
  • 病棟・個室

レベルの高い胚培養士と先進医療への取組

不妊治療において、胚培養士(エンブリオロジスト)の力量は非常に大切なポイントですが、腕の良い胚培養士を確保することは、地方都市のクリニックにとって、決して容易なことではありません。
そのような環境下でも中央クリニックでは、妥協することなく胚培養室のレベルの維持に努めてきた甲斐あって、今現在も、“大学時代はマウスの卵で核移植を行ってきた”というような腕の確かな胚培養士が、複数在職しています。マウスの卵子は非常にデリケートですので、こうした経験は、まさに技術レベルの高さを証明できるものなのです。
また、当クリニックの胚盤胞到達率は平均をかなり上回っております。これは培養士スタッフのテクニックが優れていることを表しております。
また、当クリニックにおいては、先進医療の対象となっておりますタイムラプス撮像法なども導入して、胚培養の高度化を図っております。

ご夫婦に配慮した週末診療

WHO(世界保健機構)の不妊症原因調査では、男性にのみ原因がある割合が24%、女性にのみ原因がある割合が41%、男女ともに原因がある割合が24%、原因不明な割合が11%と報告されているとおり、男性に起因する不妊は48%と約半分となっています。
このような状況を踏まえて、もし赤ちゃんを希望されていながら、1年以上経っても妊娠の兆しがないときには、ご主人様も不妊・治療を受けることをご案内しています。
不妊は女性の病気ではありません。子育てなどと同様に、ご夫婦が力を合わせて取り組むべき大切な人生の課題の1つです。
ただ、妊娠というのは思っているより時間がかかるものですから、普段の日常生活を大事にしていただいて、その片手間に治療をするくらいの感じで捉えていただければと思っています。
患者さんの方で、この不妊治療のために会社も辞めました、好きなこともやめて治療に専念しますといった方もいらっしゃいますが、それだから早く妊娠できるということではありません。
むしろ、診療日時を忘れていたくらいの気楽な気持ちで受診されるくらいの方が、意外に早く結論が出るっていうことがあったりするので、焦らないで治療に臨んでいただくことが大切だと思います。
中央クリニックでは、土曜日も診療を行っておりますので、是非、不妊についてご夫婦の課題と考えていただき、お二人でお気軽に診療へいらしていただければと思います。

体制

すべては患者さんとその家族のために

医師/不妊カウンセラー/看護師/エンブリオロジスト/臨床検査技師 等

体制図

当クリニックは、理事長以下医師7名を含む約70名のスタッフが、フラットかつコミュニケーションの取りやすい自由な組織体系のもと、患者さんとそのご家族を第一に考え、治療だけでなく精神的なサポートを実施するなど、幅広い活動を続けています。

沿革

中央クリニックは、1993年8月、先端医療技術研究所「中央クリニック」として、医師・本山光博と先端医療技術研究所所長・荒木康久の2人により設立されました。
当時、医療機関と研究機関が併設された国内でも数少ない生殖医療専門機関として注目を集め、以後今日まで、数多くの実績と高い研究成果を上げています。

  • 1993年中央クリニックを設立・開院(不妊治療の専門病院としての設立は関東では初)
    新たな治療法を学会総会で発表「精巣から採取した精子による体外受精」
  • 1995年レーザーを使った顕微授精(透明体切開法)
  • 同年12月国内初の後期精子細胞による顕微授精
  • 1996年不妊相談専用窓口設置
  • 同年12月医療法人化し、医療法人三秀会 中央クリニックとなる
  • 1999年八重洲中央クリニック 開院
  • 2002年重症卵巣過剰刺激症候群に対して腹水持続還流療法の臨床導入
    46歳女性、自己の卵子を用いて顕微授精(ICSI)で妊娠、健児出産(2388g女児)
  • 2003年宇都宮中央クリニック 開院
  • 2005年間質部以外の卵管閉鎖治療に対して腹腔鏡併用下FTカテーテルの臨床導入
  • 2007年胚凍結保存にガラス化法の臨床導入
  • 2011年多嚢胞性卵巣症候群に対して超音波メスを用いた腹腔鏡下多嚢胞性卵巣焼灼術(Laparoscopic ovarian drilling)の臨床導入
  • 2015年生殖医療専門医制度認定研修施設に認定
  • 2024年4月先進医療取扱開始
  • 2024年9月八重洲中央クリニック 閉院

※次の4つの施設から医療連携施設に認定
自治医科大学附属病院、獨協医科大学病院、地方独立行政法人栃木県立がんセンター、新小山市民病院